誰もが安心して住み続けられるまちづくり

◎なんでも相談会だより◎

2018/06/20 東京ほくと

毎月第4火曜、午後5時王子駅前三角公園で実施

学業の継続と介護離職のはざまで

 Rさん女性40代・中国人の方からの相談です。日本に来て20年(留学ビザ10年、就労ビザ10年)というRさんは、生命保険の外交で働いています。成果主義の歩合制ですので、なかなかきつい仕事ですが頑張って働いてきました。昨年、中国にいる両親の介護のため母国に帰らざるをえなくなり、介護休暇をとって一時帰国など日本と中国を往復している内にご自身の体調も崩してしまいました。在居の公団内の婦人科を受診しましたが、体調も悪化、現在は労働困難な状況に陥り、経済的な心配と就労ビザの更新が8月に迫り心配な日々を送っているなかでの相談です。
 複合的な相談に、弁護士、医師、看護師、ほくと労組が多角的に相談にのり、診断書をもらって会社に休職の手続きを取り、傷病手当金をもらうことを提案しました。就労ビザの更新については、介護休暇中ではなく、療養休職中であることを正直に伝えた方が良いと弁護士から助言がだされ、婦人科の治療だけでなく王子生協病院の家庭医診療科でも相談にのる旨を伝えました。
 留学中に発生した親の介護と、学業の継続と介護離職のはざまでゆれる相談者の事例です。

(組織部・森松伸治)