誰もが安心して住み続けられるまちづくり

だれかの犠牲のうえの「平和」はない

2017/07/19 東京ほくと

辺野古座り込み支援連帯行動に参加して

王子生協病院外来看護師長
小野 美絵

 5月18日、辺野古座り込み支援に参加してきました。昨年、自主上映を行った三上監督の「標的の村」を見て、沖縄の人々の米軍基地への想いとヘリパッド建設、基地移設反対運動を続けていることを知り、実際の現場を見て何か出来ればいいという思いから、参加を決意しました。
 5月18日沖縄協同病院に集合し、全国から7人、沖縄協同病院から3人の計10人で辺野古キャンプシュワブ・ゲートに向かいました。すでにゲート前には50~60人くらい座り込んでいて、スピーチや歌で、基地建設反対の思いを告げていました。その中で、「内地の人たちは沖縄にきて自然をみて癒されるというけれど、米軍基地を沖縄に押しつけておいてなんなんだ。県外から来た人たちには悪いんだけどそう思うよ」という言葉が私の胸に残っています。
レイが頭上を飛び、その騒音は、空気を揺らし体の奥にまで震えてくるような不快な感じでした。いつ落ちてくるかも分からない不安にもかられました。そんな暮らしを、沖縄の人たちは戦後ずっと強いられ続けているのだと改めて感じました。
 私は、基地はいらない、戦争をできる国にしてはいけない、誰もが住みたいところに安心して住める日本にすることを諦めてはいけないと思いました。一年前までは、どこか人ごとで、自分とは関係のないことのように思っていました。座り込みしても、反対しても何も変わらない、無駄だと思っている人もいるでしょう。しかし、知らないではすまされない、他人ごとではない、誰かの犠牲の上の平和は無いと今は思います。