誰もが安心して住み続けられるまちづくり

人間に必要な塩分は 1日に0.5~1.5グラム

2017/07/05 東京ほくと

 第2回すこしお料理教室開く
 (すこしお=少しの塩分ですこやかな生活)

 

 5月30日、第2回すこしお料理教室を開催、参加者は30人でした。講師は王子生協病院の生島まほろ管理栄養士。
 講義では、塩分摂取過多は様々な病気の原因になることには皆さん頷いていましたが、体に必要な塩分は1日0・5~1・5gであることには驚きの表情でお互い顔を見合わせていました。日本人の主食のお米と塩はベストマッチングなので、塩分摂取は多くなってしまいがちです。カリウムを摂取して塩分排出を促進し、乳製品を使って塩を減らす方法が説明されました。強調していたのが「計量スプーンを使うこと」。味見をして味を決めると、だんだん塩味に舌が慣れ、塩の量も比例して増えていきます。計量することで余分な塩を減らすのです。主婦歴が長い手なれた参加者も計量スプーンに苦戦していました。
 メニューは豚の牛乳煮(ポテト添え)、トマトのマリネ、かぼちゃの味噌汁、麦ごはん、ミルク水無月。「グラタン以外に牛乳を料理につかわない」と言う方もいるほど、豚と牛乳の相性に多くの参加者が疑問を持っていました。調理中には、「トマトの皮にはカリウムが多く含まれているので皮をむかないこと」、「じゃがいものカリウムは水に溶けやすいのでさらさないこと」の注意がありました。(レシピは次号で)
 豚の牛乳煮は柔らかく、一人前0・3gとは思えないほどの塩味で、「家で必ずつくる」と多くの参加者が言っていました。
 食後の講義では、漬物や練り物は塩含有量が多いので、食べる量を控えること。香辛料を上手に使うこと。メイン料理1品の味を濃くすること、などの工夫が紹介されました。すこしおを学ぶと同時に参加者の交流の場にもなりました。

(組織部・飯塚佐希子)