誰もが安心して住み続けられるまちづくり

医療現場の仕事を体験自身の将来ふくらませる 医系学生ウインターセミナー

2017/03/01 東京ほくと
夢いっぱいの高校生

夢いっぱいの高校生

 2016年12月27日、東京ほくと医系学生室・ひまわり企画(現東京メディエール)薬学生担当合同企画〝ウインターセミナー「医療職を目指す高校生のためのチーム医療体験」〟が開催されました。この体験は、高校生に、チーム医療のやりがいと楽しさを学び、私たちの医療に関心を持ってもらうことを目的として、例年6月と12月に実施しています。
 今回は高校1年生と2年生の20人が、4つのグループに分かれ、それぞれ希望する職種での模擬診察のロールプレイ(看護師の問診↓医師の診察↓リハビリと認知症検査↓薬剤師の投薬)を行いました。ロールプレイに当たっては、医師・看護師・薬剤師・リハビリの職員が高校生のフォローを担当し、事前のシナリオの解説やわからないことがあった時の支援を行いました。
 また、患者役として4人の組合員さんが参加、一人暮らしの高齢者に扮して、時に聞こえないふりをしたり、よろめいてみたり、と名演技で高校生の学びや気づきをサポートしてくださいました。
 ロールプレイの後には、それぞれの気づきや感想、患者さんに何をしてあげたいと思ったかを交流し、どんな医療者になりたいかを皆の前で一人一人発表しました。参加した高校生からは、「患者さんのことをよく考えて寄り添うというのはとても難しいことだと感じた」「多くの職種の視点から見ることで問題点や解決策が多く出てきて良い経験になった」「それぞれの職業同士の信頼やつながりがすごく大切だなと思った」「患者役の方と会話ができとてもいい経験ができた」などの感想が出されました。また、今度は実際の仕事を「見たい」「体験したい」という声や、「患者さんと話す会をしてほしい」という意見も出ました。
 シナリオどおりにはいかない現場の仕事をより本物に近い形で体験をすることは、高校生にとって自分の将来のイメージをふくらませる場でもあり、大きな学びの機会にもなるのではないかと思います。今後も、学生担当者一丸となって、未来の医療を担う医療者のたまごたちの応援をしていきたいと考えています。

 (東京メディエール薬学生担当・伊藤笑子)