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家族みんなで  「すこしお」とりくみ  食品表示の栄養分に注目

2017/12/13 東京ほくと

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 「すこしお」という言葉をご存知ですか?「すこしお」とは少しの塩分で健やかな生活を営む医療福祉生協の取り組みのことをいいます。つまり「減塩」です。

 

塩分の取りすぎは高血圧、動脈硬化へ
 塩分の取りすぎは高血圧、動脈硬化へとつながります。「脳梗塞」「心筋梗塞」などの疾患になると、半身にマヒが残って歩けなくなったり、食事がうまく食べられなくなったり、最悪の場合死亡します。
 血圧を上げない方法で一番効果があるのは食事です。「すこしお」は血圧を下げる薬の13倍以上の効果があります。皆さんは普段、食事にどれくらい塩分が入っているのか気にして食べていますか?
 塩分が多い食品といえば、梅干しやたくあんなどの漬物、味噌汁、カップ麺などの加工食品、色々思い浮かぶと思います。「この食品には塩分がどれくらい入っているんだろう…」と思ったときに、何を確認するとよいでしょうか?
 食品のパッケージに記載してある栄養成分表示です。食品のエネルギー・タンパク質・脂質・炭水化物・食塩相当量は表示が義務化されています。そのため、食塩相当量を確認することが一番確実です。
 食塩相当量とは、食品に含まれているナトリウム量を食塩の量に換算した値です。食塩とはNaCL、ナトリウムはNaなので栄養成分表示のナトリウムは食塩NaCLの中のNa量を表しているだけです。そのため食塩量とナトリウム量は異なるのです。

 

2020年以降は食塩相当量のみに
 食塩相当量ではなく、ナトリウム量の表示のみの場合は、ナトリウム400㎎=食塩相当量1gで計算してみましょう。2020年以降は全て食塩相当量のみの表示となります。
 例えば、納豆1パックの食品成分表示(上記の表)を見てみると、たれ・からしのナトリウムは199㎎と書いてあります。約400㎎の半分なので、1gの半分の約0・5gの塩分相当量ということになります。また子どもの頃の食嗜好は大人になってからの食生活に結び付きやすいため、子どもの時から薄味に慣れておくことがポイントです。
 血圧が上がったから取り組むではなく、家族みんなで、お友達みんなで、「すこしお」に取り組みましょう。

(王子生協病院管理栄養士・宮城桃子)