誰もが安心して住み続けられるまちづくり

機関紙:注射器

2017/08/02 東京ほくと
 5月、足立区で43回を迎えた「足立子どものまつり」が元ふちえ公園で開かれ参加した。参加費用200円。木工コーナー・子ども縁日・昔の遊びコーナー・折紙コーナー・音響コーナー・スマートボール・どろんこだんご・割り箸てっぽう・おせんべ焼けたかな他
▼子どもたちは昔の遊びに指先を使い頭を使って熱中している。その子どもたちを世話する大人もまた真剣に奉仕している。丸太切りの体験ではプロの大工さんと一緒に成功の歓声を上げている
▼笹舟を仕上げ、人工小川に流し瞳を輝かせている女の子。どの子も真剣に新しい体験に挑戦している。途中で間違いや失敗もあり、悔んだこともあったでしょう。人の発達は螺旋階段の如くくねくねと
▼人間はサルからヒトへ、ヒトから人間へ2本足で歩き直立するようになって手が自由になり、外界に働きかけられるようになって労働を生みだした。子どもの遊びやものづくりは人間の発達の順序をふまえさせてくれる
▼青少年の事件や問題行動を見聞きするにつけても、この人たちは省略なしに、発達段階をふまえて成長してきたのだろうか。友達との人間関係で悩んだり苦しんだりして共感した体験を積んできただろうかと思う
▼生きる力とは他者との体験や感動や共感を共有し自分と違う他者の尊厳を認め、共に生きる力のことであると思う夏休みに入る子どもたちに電子機器の操作だけでなく直接体験を奨励したい。(昭)