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運動を安全に快適に進めるために

2017/11/01 東京ほくと

ウォーミングアップとクールダウン

 「健康のために運動を始めよう」と、日々の運動不足を解消するためにスポーツを始めようと思ったことはありませんか?しかし、年齢を重ね弱った筋肉を急に動かすことは怪我をしてしまう恐れがあります。まず、運動を始める前にウォーミングアップとクールダウンについて知っておきましょう。
 ウォーミングアップとは準備運動のことです。運動を始める前に、血行を良くし筋肉を温め、エネルギーをつくり出すために必要な酸素を十分に取り込みます。そうして体を動きやすい状態にすることで運動効率が良くなり、また怪我の予防にも繋がります。最初はゆっくり歩くことから始め、徐々に早歩きへ移行し心拍数を上げていき、加えてストレッチで体を温めましょう。少し汗ばむくらいが丁度いい目安です。
 久々に運動を始める方も、日頃から体を動かしている方も必ず行うようにしましょう。
 運動後、疲れて忘れがちなのがクールダウンです。久々に運動をした翌日、起き上がるのもやっとな程の筋肉痛を感じたことはありませんか?それは、疲れて火(ほ)照(て)った体(筋肉)を冷却しなかったことが原因です。
 クールダウンには疲労の軽減や節々の故障を予防する効果など、運動後に起こる不利益を最小限に抑える効果があります。荒くなった呼吸を整えることを意識し、早歩きから通常の歩行速度へと運動のペースを落とし、心拍数を落ち着かせましょう。
 その後はストレッチなどで疲れた筋肉を伸ばすことも効果的であり、ポイントとしては、反動を使わずにゆっくり30秒程度伸ばすと良いとされています。
 運動が苦手という方も多くいると思いますが、激しく動くことが運動ではありません。近所を20分散歩してみたり、積極的に階段を使用してみたりと、無理なく自分に合った運動から始めてみましょう。
 楽しく安全に、快適に運動をするには、ウォーミングアップとクールダウンを忘れずに行ってください。心も体も健康で、若々しく毎日を過ごしましょう。

(王子生協病院理学療法士・伊豆味明日香)