誰もが安心して住み続けられるまちづくり

2021年度活動のまとめ 2022年度方針(案)

2022/04/27 東京ほくと
はじめに
 2月に起きたロシアのウクライナ侵略は、世界中に大きな衝撃となりました。この時代に国家間の大規模な戦争が起き、核攻撃も取りざたされています。戦争を避けるために世界が知恵を集めてきた努力が、水泡に帰す行為です。
 日本国憲法は前文で「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」としています。「侵略戦争をやめろ」の声を一層強め、人類史の逆行をくい止めましょう。
 2022年3月時点で新型コロナウイルスの感染者は580万人を超え、犠牲者数は2.6万人以上と、東日本大震災を超える大災害です。病床削減、保健所の統廃合が、医療崩壊を招いたことは明らかです。
 国民のいのちを第一としない政治姿勢が問われています。「人権」を軸にした、誰もとりのこさない社会をめざす医療福祉生協の役割が一層大きくなっていることを確認しながら、力をあわせて新しい活動をつくっていきましょう。

2021年度活動のまとめ
1.感染拡大の中で地域の医療・介護をまもり、生協活動を創造してきた一年
 2022年1月以降の第6波では一日あたりの都内陽性者数が2万人に迫りました。入院先が見つからない・保健所からの連絡がない・必要な医療が受けられない・在宅で亡くなるなど、皆保険制度の国であってはならない事態が起き、医療・介護崩壊の状況でした。
 感染拡大が続く中で、東京ほくとは「職員・地域住民の健康を守ること」を基本方針に、感染予防対策を徹底しながら事業所の活動を進めてきました。学校、保育園、家族内での感染が広がり、職員にも陽性者、濃厚接触者が発生して職場の体制が大変厳しくなりました。職員は感染対策をとり、地域の医療・介護を守って奮闘しました。
 王子生協病院は2021年8月より陽性者の入院病床を12床に拡大。多い月は40人に迫る陽性者を受け入れました。発熱外来、訪問診療、健康観察など、陽性者への医療・介護サービス提供に、すべての事業所が尽力しました。

 ワクチン接種を開始すると、組合員による予約登録の助けあいも行われました。組合員活動は大きく制限されましたが、感染対策をしながら、オンライン活用などコロナ禍での活動を模索してきました。

王子生協病院でのコロナ入院患者対応