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今月は「便チェック月間」~大腸がんを簡単に発見~

2024/03/13 東京ほくと

2019年度の国立がん研究センターの統計で、がんの中では大腸がんと診断された人数が最も多く、40代以降で増加することが報告されています。
 便潜血検査は、大腸がんを早期発見できる簡便な検査(当紙1月号参照)。大腸からの出血がないか調べるため、血液成分であるヘモグロビンが便中に含まれていないかを調べます。日本では2日間採便する「2日法」が推奨されています。
 採便したらなるべく早く提出することが大切です。暖かい場所に置くとヘモグロビンの分解が進み、結果が陰性になりやすくなります。
 昨年は王子生協病院で300人が便潜血検査を受けています。大腸からの出血の原因はさまざまです。しかし大腸がんの疑いもあるため、一度でも陽性の場合は大腸内視鏡検査をお勧めします。
 東京ほくとでは、毎年2月・3月は「便チェック月間」とし、組合員に検査を勧めています。希望する場合は、組織部や支部運営委員へお声がけ下さい。自分で検査し、陽性の場合は当院や診療所で医師に相談してください。(王子生協病院検査課長・落合直美)