東京ほくと医療生協
理事長のごあいさつ
理事長 今泉貴雄
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3月16日
今年は暖冬で、例年より早い桜の開花が予想されています。コロナが5類になって初めての春です。感染に気をつけて、大いに花見を楽しみたいものです。
毎年訪れるこの季節、別れと出会いの季節でもあります。2度とは来ないもの、今を楽しむ、そんな気持ちになります。
コロナ、一般診療扱いに
施設対応も変わり、不安
さてコロナも丸4年経ち、この4月から国の対応もまた変わります。これまでの医療費補助がなくなり、完全に一般の医療保険制度での対応となります。
そのため検査、治療に関わる全医療費に、個人の支払いが発生することとなります。またコロナにかかった軽症から中等症の方、主には要介護状態で療養観察が必要な方を対象に、施設で見てくれる制度も終了となります。
そのことがどのような影響を及ぼすのでしょう。入院でなく施設に紹介して対応してもらうこともあったため、いろいろな不安があります。王子生協病院でも、今後の対応、特に入院が必要と判断される患者対応をどうすべきか、改めて検討が必要です。
DNARの課題を学ぶ
患者受け入れにも影響
先日、医療・介護職を対象とした学習会に参加しました。ACPとDNARに関してです。人生会議(ACP)は、人生の終末期において自身の希望する医療やケアを前もって家族や医療者を話して考えていきましょう、というとりくみです。
そしてDNARは、癌の末期などで心停止または呼吸停止した際に心肺蘇生、すなわち心臓マッサージ、人工呼吸をしないという医療者の指示のことです。DNARは医療者でも誤解されていることも多いです。
特にコロナ禍では、感染者の救急受け入れの際にDNARの有無を確認され、医療機関がDNARの方を「断る」「受け入れる」という、住民にわかりにくいことも起きました。在宅療養が困難で施設入所が必要な方の受け入れの際、がんでなくてもDNARが要求されることも多々あります。そのような課題を学習し、参加者で情報共有、議論した会議でした。
生き方考える「人生会議」
医療・介護者も共に検討東京ほくとではACP に関して、その時点での本人の思いを書面に残す必要から「私の医療の希望書」として書式を用意しています。関心のある方は職員に声をかけてください。
以前、ACPについて話したときに「今の考え、思いを記入してみてください」と言ったところ、参加者に「まだ(若いから)(元気なので)考えられない」という方がいました。人はそれぞれ、想像上であったとしても、自分の終末期について受け入れるのに適切な時期があると、印象に残った次第です。
ACPの重要性は、最期をどのように迎えるか考えていくだけでなく、向き合うことで亡くなるまでの人生をどのように生きていくか改めて考えることであるといえます。私たち医療・介護に携わる者として掲げる「地域の主治医」としての役割も、このことについて組合員と一緒に考えていく課題であると思います。
概要
法人名 | 東京ほくと医療生活協同組合 |
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住 所 | 〒114-0003 東京都北区豊島3-4-15 本部総務部 |
連絡先 | TEL 03-3927-8864(代表) / FAX 03-3927-9750 |
事業所一覧 |
※病院 159床 |
定款 | |
生協概要 | 組合員数:29,620人 出資金額:14億8,879万円 (2024年3月1日現在) 支部数:37支部 班数:430班 機関紙名:「東京ほくと」月1回発行 機関紙配布者数:1,433名(手配り配布率 89%) 組織運営 1)総代会(年1回 6月)総代300名 2)理事38名 監事5名 3)理事会(月1回) |
次世代育成支援 「行動計画」 |
無料法律相談会
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東京ほくと医療生活協同組合は、東京北法律事務所のご協力で無料法律相談会を開催いたします。相続、借地借家、債務整理など、民事に関わることの相談に対応いたします。東京ほくと医療生活協同組合の組合員(医療生協に加入されている方)が対象となります。相談にあたりましては、事前の予約が必要です。相談時聞は一人あたり45分程度となります。
- 費用は無料です。
- 継続して法律相談をされる場合は有料となる場合があります。
- 利用できるのは東京ほくと医療生協の組合員です。
- 完全予約制です。
- 事前の予約が必要です。
予約先(03)3927-8864(法人総務部)