誰もが安心して住み続けられるまちづくり

東京ほくと医療生協

理事長のごあいさつ

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東京ほくと医療生活協同組合
理事長 今泉貴雄

 

 



  • 平成の初め頃までは、病院完結型の医療でした。
    それが平成年間を経て、現在は地域完結型の医療になっております。
    どのようなことかというと、一つの病院で急性期から回復期、場合により慢性期の治療を行い、退院を目指すことが病院完結型の医療です。それが医療の進歩、また医療制度の変化もあり、ある地域で考えると、その地域に複数の病院があれば、各々が役割分で急性期治療を行う病院と回復期、慢性期をになる病院と機能を分担し、その地域の病院間の連携で患者さんの治療を分担して行い、退院を目指すことが地域完結型の医療です。



    高齢者と一括りにはしませんが、高齢者が病気で入院すると、入院のきっかけになった病気が治っても、体力の低下等もあり、すぐには自宅への退院が困難な方が一定の割合でいます。そのための治療は急性期の病院で行っても、退院まで必要な入院期間を、回復期、慢性期の病院でリハビリを行うなどをしてから退院になるわけです。



    これも類型化はしないで聞いていただきたいことですが、急性期の病院は、大学病院や都立病院、総合病院であることが多い。一方回復、慢性期病院は中小の病院が担うようなイメージで捉えられていいと思います。



    王子生協病院は、肺炎や腰痛等での急性期の病気での入院治療も行いはしますが、慢性期、回復期の入院治療を主にはになっています。
    高齢者が家に帰ること、そのことを考えると、リハビリを行なっても、入院前に比して活動性が低下せざるを得ないことも多いのが実情です。
    その時に何が必要なスキル、かと言うと、患者さんの病気、併発疾患、生活状況、家族背景、また地域の医療、介護の担い手、社会制度他、さまざまなことを知った上での退院調節です。
    そのことを持って自分達は、地域の主治医、生活支援者であることを使命とし、生活に寄り添った医療の提供を行うことが重要であると考えているわけです。病院を基本としての説明でしたが、診療所、外来も家庭医の担う医療とし臓器別専門性でない医療の提供を心がけております。



    一例で言えば、認知症をあげます。昨年末に認知症への新薬が話題になりました。従来にない認知症治療の新しい夜明けである、とも言われ期待がされております。医学の進歩で言うと、新しい技術であったり薬剤であったり、そのことで測られ、また医学会、マスコミも大々的に取り上げます。果たしてそれは正しいことなのか?費用対効果を見た時に首を傾けざるを得ないことも一面にはあるように思います。認知症の薬も、現時点ではそのような一面もあると思います。もちろん効果は否定はしませんし、実際に治療を受けている、あるいはこれからの患者さんを考えると治療に期待される方もいることは否定はしません。しかしそのような医学の進歩を考えても、一番は予防を強調されるべきであると思うからです。認知症になってからの対策より、なる前の対策、これは生活習慣病管理、運動習慣、社会の諸活動への参加等が重要であると言われております。 そのようなことからも、身近な存在としての家庭医に先生との診療を踏まえ、疾患管理を行い、地域で健康に生活することが重要ではないか?と考えるわけです。



    さてそのような医療スタンスの元、生協として、組合員と何ができるか?
    生協として、よくいう、無差別平等の医療の提供、差額ベッド代のない病棟運営はその象徴としても、医療面から、組合員、地域への支援、たとえば地域の諸活動への協力、支援、また情報発信、地域の生活支援者として、医療介護の相談窓口活動など、今行なっている活動だけでなく、今後は新たな活動を組合員と共に模索してくことが必要なことでしょう。



    これからの生協活動も、従来と同じことだけでなく、その時々に合わせて変化が必要です。これからの諸委員会活動、理事会を通じて、考えていきたいと思います。



概要

法人名 東京ほくと医療生活協同組合
住 所 〒114-0003 東京都北区豊島3-4-15 本部総務部
連絡先 TEL 03-3927-8864(代表) / FAX 03-3927-9750
事業所一覧
病院(1)、診療所(7)、歯科(1)
王子生協病院、生協北診療所、生協浮間診療所、鹿浜診療所、江北生協診療所、北足立生協診療所、荒川生協診療所、汐入診療所、生協王子歯科
訪看ST(5)
訪問看護ステーションほくと、サテライト十条、サテライトたんぽぽ、サテライト虹、サテライトなでしこ
ヘルパーST(2)
ヘルパーSTのぞみ、ヘルパーST虹
居宅介護事業所(3)
居宅ハピネス、地域ケアセンターわかば、地域ケアセンターはけた

通所リハビリ(2)
荒川生協診療所通所リハビリ、鹿浜診療所通所リハビリ
デイサービス(2)
荒川生協診療所あらかわ虹の里、デイサービスセンターなでしこ
施設介護(2)
認知症対応型グループホーム ほくと ひまわりの家、都市型軽費老人ホームほくと西尾久虹の家

※病院 159床
(回復期リハビリ病棟42床、緩和ケア病棟25床、一般急性期病棟47床、地域包括ケア病棟45床)

定款
生協概要 組合員数:28,897人
出資金額:1,417,272,000円
(2024年9月1日現在)
支部数:37支部 
班数:430班
機関紙名:「東京ほくと」月1回発行
機関紙配布者数:1,433名(手配り配布率 89%)
組織運営
1)総代会(年1回 6月)総代300名
2)理事38名 監事5名
3)理事会(月1回)
次世代育成支援
「行動計画」

無料法律相談会

開催日と開催場所は、
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東京ほくと医療生活協同組合は、東京北法律事務所のご協力で無料法律相談会を開催いたします。相続、借地借家、債務整理など、民事に関わることの相談に対応いたします。東京ほくと医療生活協同組合の組合員(医療生協に加入されている方)が対象となります。相談にあたりましては、事前の予約が必要です。相談時聞は一人あたり45分程度となります。

  • 費用は無料です。
  • 継続して法律相談をされる場合は有料となる場合があります。
  • 利用できるのは東京ほくと医療生協の組合員です。
  • 完全予約制です。
  • 事前の予約が必要です。
    予約先(03)3927-8864(法人総務部)