誰もが安心して住み続けられるまちづくり

東京ほくと医療生協

理事長のごあいさつ

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東京ほくと医療生活協同組合
理事長 今泉貴雄

 

 

  •  6月から新しい場所で生協北診療所がリニューアルオープンとなりました。組合員の皆さんには生協北診療所の新規移転に伴い、ご理解をいただきありがとうございました。先日の理事会では、北診療所の名称変更の議決も承認していただました。これからますます地域の皆様から支持される診療所として運営していきますので、ご期待してください。生協北診リニューアルについては、法人としても、新たな出発として、今後の法人の全体の発展にむけて位置付けていきたいと思います。



     職員全体が、法人の置かれた状況を理解し、日々奮闘しています。この間組合員の皆さんから様々なご意見もいただいております。そのことも念頭に入れ、これからも法人運営の改善に向け、日々努めていきます。



     最近の医療介護の事業について、報道などで経営が厳しいことを耳にしている方も多いのではないでしょうか。将来にわたり住民の健康を守ることや、いずれ誰もが迎える老い、要介護の状態をこれからもどのように支えるか。現在の医療介護事業の置かれた経営的、運営上の問題を、どう改善させていくのか、一刻も猶予はありません。このことはもはや個々の法人・事業所で解決できることでなく、社会全体で考えていく必要のある課題です。



     近年の医療介護における経営的、運営上の課題は主に以下の点になるかと思います。
    ・新型コロナ感染症がもたらした影響
    ・物価高
    ・長年低く抑えられてきた診療、介護報酬
    ・人材確保



    ・新型コロナ感染症がもたらした影響
     この数年、新型コロナ感染症の話題がなくなることはありませんでした。新型コロナ感染症が広がる中、当初のパニックにも似た状況も落ち着き、社会は以前のように戻ったように見えますが、決して同じではありません。私達の仕事では、常に感染がある、また生じるリスクを念頭に置かなければならなくなっています。その事が経営上、収支が下振れする要因にもなっています。



    ・物価高
    ・長年低く抑えられてきた診療、介護報酬
     ここ最近の急激な物価高の影響は多大なるものがあります。医療介護は、その収益の大半は診療報酬・介護報酬によりますが、これは国が決めており勝手に決めることはできません。業務上必要な物品、経費、たとえば、電気代、ガソリン代、食費、など様々な物が値上がりしてます。しかし診療報酬・介護報酬は変わりませんので、収入も変わりません。そのため物価が高くなると支出が増え、結局は収益が減ることになります。



    ・人材確保
     医療介護の各事業所では、人材確保が困難になっております。病院長の集まりでは様々な院所で看護師確保に頭を悩ませ、場合により病棟縮小も検討している、との話も耳にします。

     法人としては職員の確保育成に関しては学校を卒業した方を受け入れ、職員を育て上げることを重視してきましたし、これからも、その方針は続けたいと思います。しかし近年、世の中の価値観、考え方の変化が生じており、中途採用で働いていただく職員の採用も重要になっております。様々な経歴のある職員にいかにして選んでもらうのか、私たちだけでなく、様々な医療介護事業所で悪戦苦闘しております。

     特に、そのような情況をさらに困難にしているのが、賃金、労働条件です。近年、大企業を中心に、休みの拡充、賃金上昇の話題が見られます。しかし医療介護の業界は、ほとんどが中小の事業所、零細事業所といっても差し支えないところです。先述した様に、収益は国の定める報酬で規定されるため、その報酬が上昇しないと賃金や福利厚生を上げることが困難です。

     しかし一方で国は長年、社会保障費を抑えるため診療報酬・介護報酬を抑えてきました。医療介護の職業は、健康を守り、生活を支える仕事であり、時間外や休日に仕事をすることもあります。大企業のように休みを一斉にとれるわけではありません。職員が患者さんや利用者さんのためと、決意をもってこの職業についていただいても、大企業と比べて賃金、労働条件から見劣りする側面は否めません。



     これからますます必要となる医療介護事業ではありますが、先に話したような諸状況であり、苦境に立っています。東京ほくとはこの地で住民の健康を守り、生活を支えるため、事業所として努めていくとともに、社会に働きかける必要性を感じています。

     先日の総代会では、今後5年間を見定めての第4次中期計画の採決をいただきました。計画策定にあたっては委員会を立ち上げ、その委員の方を中心に議論しました。メンバーはこれからのほくとを担う職員を中心としました。今後5年間だけでなく、その後のほくとを見定めて、どのように進んで、次に繋いでいくのか、大切な課題です。総代会を経て、今後とも法人の運営には責任をもって進んでいきます。



概要

法人名 東京ほくと医療生活協同組合
住 所 〒114-0003 東京都北区豊島3-4-15 本部総務部
連絡先 TEL 03-3927-8864(代表) / FAX 03-3927-9750
事業所一覧
病院(1)、診療所(7)、歯科(1)
王子生協病院、生協北診療所、生協浮間診療所、鹿浜診療所、江北生協診療所、北足立生協診療所、荒川生協診療所、汐入診療所、生協王子歯科
訪看ST(5)
訪問看護ステーションほくと、サテライト十条、サテライトたんぽぽ、サテライト虹、サテライトなでしこ
ヘルパーステーション(2)
ヘルパーステーションのぞみ、ヘルパーステーションのぞみ 荒川営業所
居宅介護事業所(3)
居宅ハピネス、地域ケアセンターわかば、地域ケアセンターはけた

通所リハビリ(2)
荒川生協診療所通所リハビリ、鹿浜診療所通所リハビリ
デイサービス(2)
荒川生協診療所あらかわ虹の里、デイサービスセンターなでしこ
施設介護(2)
認知症対応型グループホーム ほくと ひまわりの家、都市型軽費老人ホームほくと西尾久虹の家

※病院 159床
(回復期リハビリ病棟42床、緩和ケア病棟25床、地域包括ケア病棟92床)

定款
生協概要 組合員数:28,643人
出資金額: 1,382,234,000円
(2025年6月1日現在)
支部数:37支部 
班数:92班
広報誌名:「東京ほくと」月1回発行
広報誌配布者数:1,392名(手配り配布率 88%)
組織運営
1)総代会(年1回 6月)総代250名
2)理事34名 監事4名
3)理事会(月1回)
次世代育成支援
「行動計画」

無料法律相談会

開催日と開催場所は、
東京ほくとからのお知らせ・新着情報を
参照してください(随時更新)

東京ほくと医療生活協同組合は、東京北法律事務所のご協力で無料法律相談会を開催いたします。相続、借地借家、債務整理など、民事に関わることの相談に対応いたします。東京ほくと医療生活協同組合の組合員(医療生協に加入されている方)が対象となります。相談にあたりましては、事前の予約が必要です。相談時聞は一人あたり45分程度となります。

  • 費用は無料です。
  • 継続して法律相談をされる場合は有料となる場合があります。
  • 利用できるのは東京ほくと医療生協の組合員です。
  • 完全予約制です。
  • 事前の予約が必要です。
    予約先(03)3927-8864(法人総務部)
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