東京ほくと医療生協
理事長のごあいさつ
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例年にない暑さも彼岸を過ぎてやっと終わりが見えてきました。普段診療の際には「散歩でいいから、外に出て体を動かしてください」と患者さんに話していましたが、さすがにこの夏は暑かったこともあり「暑いから無理できないですね」などと表現を変えなければなりませんでした。今年の東京での猛暑日は29日間で(9月8日時点)、ほぼひと月が35度を超えていることになりました。
先日、病院のこの部屋で、8月に開催された原水爆禁止世界大会(長崎)とピースアクション(広島)に参加された方からの報告会が開かれました。80年前にこの日本に落とされた原爆について考え、平和を考える集会に参加され、そこで感じた思いや感想を聞くことができました。参加された方からは改めて戦争や原爆の惨禍を思い、決して二度とこのようなことが起きないことを願わないではいられないこと、広島や長崎では高校生などの若い方の活動も広く行われていることなどの報告がありました。多くの方が広島、長崎に訪れた経験もあると思いますが、改めて集会に参加された方の感想を聞き、自分達の感想を述べあうことで、平和への願いを新たにしました。
被災者が高齢になり、近い将来には原爆の惨禍を実体験として語ることのできる人がいなくなります。原爆に限らず、第二次世界大戦についても同じです。自分自身の見聞では、かつては外来、往診の場面で、戦争について話をしてくれた患者さんがいましたが、今ではほとんど、いやこの数年その様な話を聞き機会もなくなっています。広島、長崎に行って今も残る戦災の遺構を見たり、話を聞いてくること。また直接行けない人にも、そこで感じたことを語り、そこからさらに周りの方に広げること、その様なことが平和の維持、核兵器の廃止へ向けて必要なこと感じた次第です。
戦争や核については広島、長崎に行って実際に資料館や戦争遺跡を見ることの重要性はいうまでもありませんが、これまでも戦争や原爆について表現された文学や映画から考えることも重要です。皆さんは、原爆を題材にしたものとして、何を思いますか?文学では、井伏鱒二の『黒い雨』が有名ですし、漫画では『はだしのゲン』などがあります。広島・長崎を舞台にしたものではありませんが、外国では『風が吹くとき』というアニメがあります。このアニメはイギリスの作家が描いた漫画で、映画化され1987年に公開されました。田舎町に住む老父婦が核爆発の直撃は免れたものの、放射能で体が弱っていく状況を静かに表現され、放射能の怖さを表現されております。
暑さも過ぎ去り、夜は涼しい日が多くなりました。芸術の秋。静かに平和について考えていくのもいいかもしれません。
概要
法人名 | 東京ほくと医療生活協同組合 |
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住 所 | 〒114-0003 東京都北区豊島3-4-15 本部総務部
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連絡先 | TEL 03-3927-8864(代表) / FAX 03-3927-9750 |
事業所一覧 |
※病院 159床 |
定款 | |
生協概要 | 組合員数: 28,454人 出資金額: 1,374,539,000円 (2025年8月1日現在) 支部数:37支部 班数:92班 広報誌名:「東京ほくと」月1回発行 広報誌配布者数:1,392名(手配り配布率 88%) 組織運営 1)総代会(年1回 6月)総代250名 2)理事34名 監事4名 3)理事会(月1回) |
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- 継続して法律相談をされる場合は有料となる場合があります。
- 利用できるのは東京ほくと医療生協の組合員です。
- 完全予約制です。
- 事前の予約が必要です。
予約先(03)3927-8864(法人総務部)