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「すこしお」 塩分1.5kg調理に歓喜

2016/12/14 東京ほくと
麦入りご飯、サバの味噌煮、茶碗蒸し、サラダ(手作りチーズ入り)、柿ゼリーの5品

麦入りご飯、サバの味噌煮、茶碗蒸し、サラダ(手作りチーズ入り)、柿ゼリーの5品

コツは主菜を濃くして副菜を薄味に

 医療福祉生協連は、2015年8月に「『すこしお生活』少しの塩分ですこやかな生活」推進方針を提起しました。日本で最も多い生活習慣病は「高血圧」と言われ、心臓病、腎臓病などの疾患を招く恐れがあり、予防が大事です。厚生労働省は1日のナトリウム(食塩相当量)摂取目標を7gに引き下げましたが、医療福祉生協連は6gを推奨しています。当生協も健康づくり委員会を中心に健康チャレンジで「すこしお」コースを提起するなどとりくんでいます。

〝だし〟のうまみを使って減塩

 11月17日、北区「ココキタ」(元豊島北・明桜中学校)の施設で、「すこしお」の学習と調理実習を行いました。講師は王子生協病院管理栄養士の生島まほろさん、組合員21人が参加しました。8つの調理テーブルに分かれて、まずは自己紹介でお互いの交流、「今、なぜ減塩なのか」のお話し、減塩と運動は薬に勝る効果があること、〝だし〟のうまみを使って減塩することなどを学びました。

あらためて計量スプーンの使い方学ぶ

 献立は麦入りご飯、サバの味噌煮、茶碗蒸し、サラダ(手作りチーズ入り)、柿ゼリーの5品。
 まず、計量スプーンの使い方を改めて学びました。集まったベテラン主婦の方々は「普段使ってないわ」と言いながら15CCの大さじと5CCの小さじを手にしていました。
 サバの味噌煮と茶碗蒸し、サラダを自分たちでつくります。味噌と牛乳でサバを煮ることに少し抵抗感がありながらも、スプーンでそれぞれ計量。茶碗蒸しは昆布だしとしいたけのだし汁を使用。サラダに入れるカッテージチーズを牛乳と酢でつくり、そのあとの乳(にゅう)清(せい)はマヨネーズとあえてドレッシングにしました。レシピを見ながら、また2人で読み上げながらの調理はとても楽しそうでした。
 柿の皮を煮だして作った柿ゼリーは皮に潜むカリウムを摂るためでした。カリウムは血圧を低下させるはたらきがあり、野菜の皮も食べること・煮汁を使うことがすすめられました。

牛乳を入れることでコクが出た

 参加者ほぼ全員の方が、サバの味噌煮を絶賛。「家庭で実践できる」「牛乳を入れることでコクが出た」「牛乳を使う料理はつくらないので挑戦したい」「牛乳は飲むことだけではないことを知った」と感想をいただいています。また、カッテージチーズをつくったのは初めての方が多く、「驚き」とともに「自宅でもつくりたい」との声が多かったです。

 ☆  ☆  ☆

 献立の中で、主菜の味を濃くして副菜を薄味にする。味にメリハリをつくり、具だくさんにして減塩するのがこつです。

サバの味噌煮 (塩分1g)2人分

  1. ・サバ2切れ
  2. ・牛乳100ml
  3. ・減塩味噌大さじ1
  4. ・酒大さじ2
  5. ・砂糖大さじ1

茶碗蒸し (塩分0.5g)2人分

  1. ・卵1個
  2. ・干しシイタケ1枚
  3. ・鶏胸肉40g
  4. ・小松菜40g
  5. ・人参10g
  6. ・昆布だし150ml
  7. ・醤油小さじ1

サラダ (塩分0.5g)2人分

  1. ・レタス40g
  2. ・トマト1/2個
  3. ・マヨネーズ大さじ2/3
  4. ・カッテージチーズ
  5.  牛乳200ml  酢大さじ1