誰もが安心して住み続けられるまちづくり

【医療と介護の現場】介護サービスを 受け入れる難しさ

2017/11/29 東京ほくと

 「地域ケアセンターはけた」で働くようになり、1年4ヵ月が過ぎましたが、まだ慣れずに「今日はどんなことがあるんだろう?」と緊張の毎日です。そのような日々の中で、急に入院される方や、ご本人の強い希望で退院される方などの対応に戸惑ってしまうことがあります。独居の方や家族同居の方でも介護に携われない事情の家族などケアマネとして「今、一番にやらなければならないこと」を考えます。自分で判断に困ったときは、先輩たちの意見を聞きながら利用者さんが自宅で安心して暮らせるよう、ご本人、ご家族と相談しながら支援させていただいています。
 また、訪問看護や、訪問介護、通所施設などのサービスをもう少し利用してほしいと思う方で、経済的にそれほど困っていなくても「利用料を今以上払いたくない」と、必要なサービスを受け入れない方もいらっしゃいます。そのため、服薬管理がきちんとできておらず、病状が悪化したり、筋力低下や体力低下となってしまいます。本人や、家族が必要性を感じないと難しいです。そのような方の中には通院時に同行し、現状を主治医に話し、先生から介護サービスの必要性を本人に話していただくこともありますが、その場では「わかりました」と言われても後日「やっぱり今のままでいい」と言われることもあります。
 今後もご本人や家族と何が必要かを話し合い、ご本人のために必要になるようにしていきたいと思います。

(地域ケアセンターはけた・ケアマネジャー・鹿野恭子)