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コロナに負けるな! コロナ禍で多くの検査支える

2022/11/30 東京ほくと

コロナに負けるな!
コロナ禍で多くの検査支える

~需要高く、クラスターの検査も~


 王子生協病院検査課では新型コロナウイルス検査を行っています。それを含めて、この2年間経験してきたことを書きます。
 2020年初めより発生した新型コロナウイルス。当初、感染しているかを調べるためには、鼻咽頭を綿棒でぬぐったもの(以下、検体)を保健所まで運び検査をお願いしていました。検体を採取する際も防護服着用など徹底した感染対策を行っていますが、採取された検体も3重に包装・密閉し、取り扱いも非常に緊張しながら行っていました。この頃、世の中はマスク不足で深刻な状況でしたが、検査課では検査用の綿棒が入手困難になり、方々からなんとかかき集めてしのいだ時期でもありました。
 その後、一般の検査センターで検査を実施できるようになり、当院も発熱外来を開始。たくさんの患者に検査を実施してきています。

PCR検査が病院内で実施可能に
PCR検査が病院内で実施可能に

 2021年3月より、病院内で緊急時用にPCR検査を実施できるようになりました。しかし数多く検査できないため、対象者を限定しています。
 検査の需要も増えています。第5波から第7波のときは、感染者の増加に追いつけない状況が生まれました。
 特にクラスターと呼ばれる集団感染の可能性があるときは、一度に100件近い検体を提出することがあります。検体採取の準備から、検査オーダーの確認、検体提出や結果の確認など、夜遅くまで処理に追われ、休日も対応することがありました。
 ウィズコロナ社会へ移りつつある今、マスクやフェイスシールドの着用や密を避けるなどの感染対策をとりながら、患者に検査を行っています。たとえば、肺活量検査はマスクを外して行うため、一時期は中止していました。再開するにあたり、換気のできる部屋でウイルスを除去可能なフィルターを装着して検査を行っています。

 エコー検査、脳波検査など、密になり時間がかかる検査についても、事前に感染拡大のリスクを防ぐため患者には検査前に問診を実施。検査後に新型コロナに感染していることが判明した場合は、病院に連絡していただくよう協力をお願いしています。検査後は消毒・清掃を行い、患者が安心して病院に来ていただけるようとりくんでいます。
 新型コロナの波は続くと思われますが、地域の皆さんに信頼される病院であるように、今後も努めていきたいと思います。(王子生協病院検査課長・落合直美)