誰もが安心して住み続けられるまちづくり

医療と介護の現場 住み慣れた自宅で自分らしい生活をおくる

2017/09/13 東京ほくと

 自宅に退院する方々のお手伝いさせていただくなかで、入院するまでは自立した生活をしていたため「介護保険の申請は無縁のものと思っていた」「手続きはどうするのか、どこに行けばいいのか?」と聞かれることが多く、入院を機に介護保険を申請する方がかなりいらっしゃいます。介護保険申請について簡単に紹介します。
〈対象年齢〉65歳以上、40歳以上64歳未満の方は特定の疾患に限定(16種類) 〈相談申請場所〉担当地区の地域包括支援センターなど。申請と同時に主治医意見書をもらい、それをかかりつけの病院または診療所の先生に依頼、申請後に認定調査員の訪問があり現在のお体の状況を調査します。医師の意見書と認定調査の結果を基に認定結果が出ます。(およそ1ヵ月半程度かかる)認定結果が判明したら、担当のケアマネジャー(居宅介護支援事業所)を選定し在宅でのサービス調整を行い、ケアプランを作成しサービス利用開始となります。自分自身や家族のライフスタイルにあったサービス事業所を探していくことが大切です。
 病気療養のために入院することで、入院前には出来ていたことが思うように出来ない。誰かの支援が必要になる場合も多くあります。出来ないことをあせらずに、主治医やリハビリ担当者・看護師、ケアマネジャーと相談しながら、住み慣れた自宅で自分らしい生活がおくれるようにサービスの調整をしていくことが大切となります。

(王子生協病院地域連携室・退院支援看護師・菊池良美)