誰もが安心して住み続けられるまちづくり

女性のための外来 ~だれでも気軽に受診を~

2021/10/20 東京ほくと

鹿浜診療所長 平山 陽子


鹿浜診療所と北足立生協診療所では「女性外来」を行っています。「女性外来」は、主に以下のような診療を行っています。

・低用量ピルの処方(避妊目的、月経困難症治療目的)
・緊急避妊(モーニングアフターピル)
・月経周期変更(重要なイベントの前後に生理をずらす治療)

日本における避妊法は80%以上がコンドームで、ピルを使っている女性は4%にとどまり、先進国の中では非常に低いままです。(フランス40%、米国16・3%) コンドームの一年間の失敗率は18%にのぼります。
低用量ピルは女性主体の避妊方法であり、性感染症の予防のためにも、コンドームと組み合わせて使うことが推奨されています。また、月経痛を軽くする副効用もあり、月経周期をコントロールすることもできます。女性が活動的に人生を送るための「たのもしい味方」になってくれるでしょう。
望まない妊娠、予期せぬ妊娠は女性の人生に大きな影響を与えます。避妊に失敗したとき、性交渉から72時間以内にホルモン剤を飲むことで望まない妊娠を(ゼロにはできませんが)かなり防ぐことができます。「緊急避妊」という方法があることをぜひ知っていただきたいと思っています。
鹿浜診療所では、女性外来を利用する方が月に数人程度にとどまっており、多くの方に利用していただくために、女性外来の利用料を値下げすることになりました。(女性外来初診3千円/学生2千円、再診5百円 ※薬代は別)
ぜひ気軽に利用していただければと思っています。詳細は鹿浜診療所ホームページをご覧ください。