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新入医師紹介(歯科)

2020/09/02 東京ほくと

治療後も患者さんを支えたい


口腔外科専門医
望月裕美(ゆみ)

大学卒業後、全身管理も含めて総合的に患者を診るため、口腔がんの治療を主として都内国立行政法人大学の口腔外科で15年あまり診療や臨床研究を行いました。口腔がんは比較的稀少ながんですが、口腔は咀嚼や嚥下、発音、審美など生活の質に直結する部位です。治療終了後も日常生活支援のため地域医療との連携が重要です。

患者さんに診療情報提供書を渡した数日後、真摯に対応してくれる施設がありました。東京ほくとの介護支援や王子生協病院緩和ケア科です。

大学病院では「『与える』医療」と傲慢になりがちです。また最先端の治療を追究する医師は、患者の社会的背景(治療後の社会復帰、経済状況など)への配慮が薄くなる傾向があります。高齢、生活苦の方が限られた診療枠に時間や費用を犠牲にする状況などにも、迷いを感じました。

地域に密着した東京ほくとのような組織、病院との連携が深く総合的に診療できる職場、患者の生活状況をふまえ「共に考えゴールを見いだす医療」、そして多職種との連携が確立されている職場で勤務したいと思いました。

生協王子歯科は法人内連携が密で、患者さんの最善を求めて支援内容が常に協議されることに驚きます。大学での経験を活かし、連携しながら、安全、確実な仕事に努めます。よろしくお願いします。