誰もが安心して住み続けられるまちづくり

理事会だより ほくと65年の歴史を 次世代につなぐ

2017/05/17 東京ほくと

理事長あいさつ
大山美宏

 今年も新入職員が入りました。東京ほくと医療生協「65年のあゆみ」を読んで、全員が感想を書いてくれました。
 主な内容は①地域と東京ほくとの歴史をしっかり学んだことです。②4人の職員から始まって、ここまで大きくなったのは先人の努力と地域の組合員さんの協同の力だと喝破しています。③無差別・平等が大事であること、患者さんの立場に立っていきたいとの想いがあふれています。④その一員として成長していきたいとの決意を固めています。
 大変感動的で全員紹介したいくらいです。改めて「東京ほくと」の現困難を乗り越えて発展させていかなければと思いました。若い人に負けていられないとの想いです。

国民を監視する共謀罪反対

 さて、国会は「共謀罪」法案を上程しました。本来はマフィアなどの国際的経済的犯罪を取り締まる法案であり、無理をして国内法をつくる必要がないのに、東京オリンピックを利用してテロを取り締まるとの嘘の理由で、戦前の治安維持法にも相当する「心の中」・「思想」を取り締まる内容で提案しています。これが通れば、通信傍受はもちろんのこと、メールの内容も本人が読む前に内容を把握されることになる。室内盗聴もできるなど、当然LINEは収集され「いいね」と返したところで、それこそ一網打尽に共謀したとみなされ捕まります。他人事ではありません。
 作家の中島京子さんが「森友学園の問題と共謀罪は裏表だと思います。権力が味方だと思えば、あり得ない利益供与するのが森友学園のケース、権力が敵だと思えばあり得ない方法で取り締まるのが共謀罪。公文書を公表せず、破棄するような権力が共謀罪をつくる。本当に恐ろしい」と述べています。

米国追随の日本の政治に厳しい声をひとつにして

 それにしても別な意味で凶暴なのは、トランプ大統領と安倍首相です。国際法的根拠もないのに、アメリカ議会の承認も国連のお墨付きもなく、他国へ勝手にミサイルを撃ち込むのは、ならず者のすることです。それをすぐ支持する安倍首相も同様です。そして安倍首相はそれこそ衆院厚生労働委員会で、介護保険の3割負担導入を盛り込んだ「介護保険法等」の強行採決を行っています。
 北朝鮮への武力行使は、北東アジアの大混乱を引きおこします。武力攻撃に反対の大きな声をあげなければなりません。