誰もが安心して住み続けられるまちづくり

風や光や色を感じて

2016/05/25 東京ほくと
ほくと3Pイ

夏になればこのフェンスを朝顔でいっぱいにしたい(上野看護師長)

園芸、花がもたらす効果

自身で庭を見て「あー今日も朝顔が咲いている。私も頑張らなきゃ」と日課のように見ていた方もいました。
 花が患者さん、ご家族さんへ何をもたらすのかと考えたとき、植物の成長が楽しみになり、少しでも自分でも育てられる自信、達成感があるように感じることができたと思います。
 2015年になり、食物の栽培を増やしました。小さな花壇にきゅうり、ミニトマト、ナス、オクラを種から植えての収穫を皆で楽しみました。収穫は庭で、またベッドまで収穫した野菜を届けて、かじったり、切って匂いを楽しみました。「むしゃむしゃ」と食べている様子が、とても嬉しく、幸せな光景でした。
 緩和ケア病棟にとって患者さんの住居環境の整備は大きな要素であり、庭は大きな要素です。特に植物の植栽ケアは大きく想像を超えるものがあります。病気と闘いながら、なおその人らしい人生を、風や光や色や香りを感じられるような心和む風景を、2016年園芸ボランティアさんと共に作っていきたいと思います。
 (看護師長・上野恵美子)